勃起機能の低下は、“ED”とも呼ばれています(英語のErectile Dysfunctionの略)。
EDは、専門的には、“性交時に十分な勃起やその維持ができず、満足な性交が行えない状態”と定義されています。現在は内服薬で治療を試みることができます。
- 1.生活習慣病
- 生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症など)ではEDの危険性が高くなります。
これらの疾患では、3人に1人以上がEDの症状があるとも言われており、中でも糖尿病は最もEDの危険性が高い疾患といえます。
- 2.生活習慣
- 喫煙や過度のアルコール摂取はEDの原因となることがあります。
- 3.心因性
- いろいろな心因的な要因がEDの原因となります。
- 4.加齢
- お年をとると、さまざまな血管や神経の老化が起こりEDになりやすくなります。
- 5.神経障害
- 性的な刺激があると神経が興奮して勃起しますが、神経障害があるとEDとなります。
パーキンソン病、認知症、脳血管障害(脳梗塞、脳出血)などがあげられます。
- 6.血管障害(外的損傷による)
- ペニスに血液を送っている血管がダメージを受けた場合にEDになります。
会陰部の打撲や長時間の自転車による会陰部圧迫などが原因となりえます。
- 7.外科手術
- 骨盤内の手術後(直腸がん、膀胱がん、前立腺がんなど)にEDとなることがあります。
手術の際に神経の処理も必要となることがあるためです。
- 8.その他
- 男性ホルモンの分泌低下によりEDとなることがあります。
EDの治療は、薬の服用が中心となっています。
状況によっては、カウンセリングや外科処置が有効な場合もあります。
PDE-5阻害剤が用いられており、基本的には安全で大変有効です。
当院ではバイアグラ、レビトラ、シアリスが処方可能です。